∴ 本日発表 ケースシラー住宅価格指数（3月）

本日発表されるケースシラー住宅価格指数（3月）
比較的新しい指標ということもあり少し耳慣れない指標かもしれません。
米国の一戸建て住宅の販売価格推移について、2000年1月を100として指数化した指標で、ウェルズリーカレッジのケース教授とエール大学のシラー教授が開発したリピートセールスという算出法をベースに計算されています。

今回ようやく3月分の発表と少し古い情報にはなりますが販売価格の実勢を良く表わしているとの評価され、注目されています。
今回の予想は20都市部で前年比18.4％のマイナス。
ピークから長い間下落率拡大が続いていましたが前回ようやく下落率が縮小されました。

この流れが今回も引き継がれ、前回よりも下落率がやや小さくなった予想されています。
もちろん、前年比で18％超の下落という数字はかなり深刻な水準です。
比べてどうなるものでもありませんが、 バブルと見られた2003～2006年にかけての上昇時の最大値でも前年比+17％台ですから、今回見込まれた下げ率の方がきついです。
ただ、底なしに悪化する状況から一服という印象が強いだけに
予想通り程度に収まると、住宅市場への懸念が少し和らぐのではとの期待があります。
続いて27日に発表されるのが、一連の指標の中で最も注目度が高いと見られる中古住宅販売件数（4月）です。
この指標は、先週発表の住宅着工同様に 2月分がやや強めの数字となり 住宅市場の回復期待拡大に一役買いました。
しかし、前回の3月分の数字は 着工同様、予想、前々回（2月分）を共に下回る弱い数字となりました。
ただ、住宅着工と違って今回は前回よりも強めの予想となっており
465万件（前回は457万件）が見込まれています。
ケースシラーの数字からもみられるように米住宅価格の下落が続く中で、そろそろ値ごろ感から買いに回る人が出てきているとみられ少しずつですが状況は上向いているとみます。

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